PyCon JPのスタッフを経験してみて
この記事は『PyCon JP Advent Calendar 2016』19日目の投稿です。
昨日は細野英朋さんの『Pythonにぐっときた瞬間』でした。
PyCon JP 2015よりWeb 担当をしている橋本と申します。
今回は自分の行ってきた活動を思い出しながら、今後コミュニティ活動に参加しようとしている方への助言となるような投稿になればと思っていますので、しばしお付き合いいただければ幸いです。
自分がスタッフとして入ったPyCon JP 2015では、Web担当は自分と12/06に投稿のありました小松さんの二人だけでした。
PyCon JPでは、DjangoベースのCMS Symposionで開発されたPyCon US 2014のサイトをforkして使用しています。
当時は自分が機能要望があったものを開発を行い、それを小松さんがチェックするというフローで開発を行いました。
チケット駆動開発・git-flowベース・SlackやJIRAなどのツールを使用、連動したイテレーション開発で進行していきました。
この辺りの開発スタイルは既に導入している企業の方もいると思いますが、自分はここで初めて上述のフローを経験し、コードを書くだけではなく、タスクを整理して、作業を明示化するのもプログラマーの仕事ということを経験しました。
「PyCon JP 2015の作り方」にて詳細が掲載されていますので、興味がある方は是非御覧ください。
そして続くPyCon JP 2015では、システム担当者でハッカソンを行う試みをしました。
2015年は開始時に3人しかいなかったメンバも、プログラマーの集団であるPyCon JPでハッカソンを呼びかけ行うことで、人手不足を緩和、手が回らなかったり、知験不足があった部分も複数の人数が集まることで互いに補完することが出来ました。
ここでも昨年からのスタイルを踏襲しつつ、 CircleCIによる自動デプロイや今年はiOS、Androidアプリの開発なども行うことが出来ました。
コミュニティに参加することで、自分は世界が広がり、より多くの手法や手段に触れることが出来ました。
自分はフロントエンドよりの開発がメインですので、PyCon JPでバックエンドに触れ、開発を行うことが出来たのは、とても刺激的でしたし、多くの技術者と情報共有・交換できたことも自分の中の財産となっています。
けれども、デメリットもあります。
一番は大きいのはプライベートの時間を削るということ、本業のある中での作業となりますので、どうしても負荷が大きくなります。
また、コミュニケーションの問題もあります。
特にコミュニティ活動初参加の方は、仕事が忙しい時にもコミュニティの作業への責任を感じ、自分の中で溜めてしまいがちです。
もし、これからコミュニティ活動へ参加しようと思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ自分の興味のあるコミュニティのドアを叩くことをオススメします。
特に若いエンジニアの方は自分の会社以外でのプログラマーや手法に触れることはきっとプラスになると思いますし、1流のエンジニアの方とお話できる機会も増えるので、少しでも迷っているのであれば、足を踏み出してみてください。
そして、活動の中でヘルプがほしい時は遠慮せず『助けて』と言いましょう。
コミュニティ活動の多くはボランティア、仕事がある中でのことです。きっと多くのメンバーは貴方を責めずに助け舟を出してくれると思います。
もちろんPyCon JPのスタッフになっていただけると嬉しいのですが、コミュニティはPyCon JPだけではありません。
Python以外のLLではRubyやPHP、今とても熱いNode.js、YAPCの系譜builderscon、JavaにはJJUG、デザイン方面ではCSS Nite、女性の方であればGeekWoman Japanなど、多くのコミュニティが存在しています。
確かにまさかりが飛んでくる怖いコミュニティもあるかもしれませんが、小規模なものも含めると無数に存在しているので、自分にあったコミュニティを探して見てはいかがでしょう?
コミュニティは基本万年人手不足。きっと暖かく迎えてもらえることと思います。
最後にPyCon JPでは2017のスタッフを募集しています。
毎月行われている作業には、にぎやかしという見学枠も設けていますし、
ハッカソンもぜひぜひ覗きに来てください。
それでは、来年もPyCon JPを何卒よろしくお願い申し上げます。